基本情報見方はこちら
著者:岸本博和
出版社:講談社
発行日:2008/8/21
大きさ:1cm×11.5×cm17cm(169p)
読むのにかかる時間:30分
内容の難解さ:わかりやすい
日本語の難解さ:わかりやすい
内容・感想
序章 落ちこぼれが学年トップになる!
生き物が好きで、図鑑を読んで、マニアックな知識はたくさんあるが、テストの点数を取ることはできなかった筆者が、どうやってトップになったかということが書いてありました。
それは、生物部の部長となり他の人から頼られたからだそうです。
そして、知識の網羅が結合して体系的な理解となったのでした。
化学は好きで、興味あることには詳しいけど、テストでは点数があまり良くない里得木と一緒ですね。
わからないことや気になることがあれば、ブログのコメント欄(アカウントがなくても書けます)かXのDMなどから、遠慮しないで質問してください。
1章 「生物」とはどんな科目?
一言でまとめると、興味を持っていれば、知識になり、それらを関連させると、良いということです。
また、地学の分野の気象が、生物の分野の生態系の学習に活かされる、などの理科の分野間での関係も紹介されていて、面白かったです。
2章 「生物」の分野別攻略法
知識を問う問題に対しては、丸覚えを最小限にして、経験に照らし合わせたり、図を描いたりして覚えたらいいと書かれていました。
また、イモリは井守だから幼生時は水生なので両生類で、ヤモリは家守だからずっと陸生なので爬虫類と考える、などの語源を用いた暗記方法が紹介されていて面白かったです。
一方、理解を問う問題では、計算問題だったら比を使う、表はグラフに可視化する、グラフのメモリをヒントにする、などの手法があるそうです。
また、実験に関する問題でも、古典的な実験は記憶する、新しい実験が表やグラフに隠されたヒントを見つける、という違いがあるそうです。
里得木は暗記力が0なのでその場で考えるタイプの問題が好きです。
3章 今すぐ勉強法を改善せよ!
授業ノートとテスト前ノートを作って、授業ノートには授業中に黒板や先生の話をたくさん書き、覚えているうちにそれをテスト前ノートに清書すると良いと書かれていました。
また、テスト前には予定表を作るべきだと書かれていて、その通りだと思いました。
そして、テストが終わったあとこそ間違えた問題を復習して定着させるべきだ、という耳が痛いけど重要なことが述べられていました。
4章 独習用アイテムの活用法
問題集は、ちょっと難しいものを選んだほうがいい、解説の質が重要、などの問題集の選び方が紹介されていて、参考になりました。
問題と解答を裏表にかいたカードを使った勉強法も紹介されていて、クイズみたい楽しめそうでした。
5章 勉強時間の活用法
計画表を作ることの大切さ、計画表の作り方、などが書かれていました。
また、基礎がしっかりしていない状況では演習はあまり意味がないということも書かれていました。
6章 見慣れない比の「遺伝」の攻略法!
遺伝について、具体的な問題を交えながら、説明されていました。
図もあって、わかりやすかったです。
7章 先端分野からの出題に対処する
問題の作成ミスを減らすために、古典的な問題と作成者が専門の分野から出題されることが多いと書かれていました。
そして、理科の時事問題というべき先端問題を解くためには、科学雑誌や信頼できるサイトなどを見て新しい情報を手に入れることが大切だと書かれていました。
また、当時(2008年)の最新の話題だったマングースによる環境破壊について、実際のセンター試験(今の共通テスト)の問題を題材に解説していて、面白かったです。
また、客観的、かつ、批判的な視点を持つことが大切と書かれていました。