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理系の本紹介『テストに強い人は知っているミスを味方にする方法』

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タイトル:テストに強い人は知っているミスを味方にする方法
著者:中田 亨
出版社:笠間書院
発行日:2023/2/27
大きさ:12.9 x 1.5 x 18.8 cm(208p)
読むのにかかる時間:1時間
内容の難解さ:中学生にちょうどいい
日本語の難解さ:わかりやすい
 

内容

一般的に良くないとされている「ミス」を多角的にとらえた本です。
第1章 成績が良い人はどこが違う?
第2章 テストでミスを防ぐ
第3章 長文を読む・書く
第4章 「分かる」とは何か?
第5章 研究者の探求の流儀

 

感想

小学校の算数で簡単に満点を取っていた人も、大学入試では1万個もの英単語を覚えなければいけないです。
そのため、努力を続けられる根気が最も重要と書かれていました。
耳の痛い話ですね。
第2章では、
・平常心を保つ
・時間配分を工夫し、難問を避ける
・自分のミスをすぐに見つけ、直す
といったテストで役に立つ具体的なテクニックが書かれていました。
計算では、倍数判定法を使う、概算で求める、検算をする、などが有効だと書かれていました。
また、歴史などの分野では、わざとたくさんのことを覚えることで、内容につながりを持たせるという手法が紹介されていました。
まさに、逆転の発想!という感じですが、自分の好きな分野というものは周辺知識がしっかりと固められていることが多いので、かなり良い手法だと思います。
第3章では、文章読解能力について述べられていました。
文理を問わず生きていく上で必須の能力であるため、身に着けるべきだと思います。
最も簡単に身に着ける方法は、長文をたくさん読むことと書かれていました。
これからも、本を読んで、感想を書き、このブログで発信していこうと思います。
気になる本があったら、ぜひ、読んでみてくださいね。
話がそれてしまいましたが、テストなどの長文を読む上で最も大切なことがあるそうです。
それは、読みながらメモを取ることです。
僕も長い文章を読むと何が書いてあったのか忘れることが多いので、重要なことなどを問題文に書き込もうと思いました。
本当に理解するには、実際に体験すること、そして、自分が何を知らないのかを知ることと書かれていました。
無知の知はあまりわからなかったのですが、実体験は重要だと思いました。
そして、最終章では、研究者について書かれていました。
研究職の本質とは自分が取り組むべき謎を見つけることと書かれていて、確かになぁと思いました。
意外な発見は間違いから生まれるということも書かれていました。
有名な事例としては、青カビが間違って混入してペニシリンができたという話があります。
そして、正直にミスを発表することで新たな発見が得られるから、研究で不正行為をしてはいけないという話で本文が終わりました。
おわりには試験を作る側の視点からの話が書かれていて、問題作成の努力を知ることができました。
「「なぜ」を原動力にして、どんどん勉強を進めていく人こそ、賢いといえます」と書かれていたので、「なぜ」を大切にして、勉強をしていこうと思いました。
ミスをする人とか関係なく、テストについて知りたい人全員におすすめできる本です。