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理系の本紹介『数学クラスタが集まって本気で大喜利してみた』

基本情報見方はこちら

タイトル:数学クラスタが集まって本気で大喜利してみた
著者:数学を愛する会 会長 いっくん 店長
出版社:KADOKAWA
発行日:2021年8月16日
大きさ:12.9 x 1.3 x 18.8 cm(192p)
読むのにかかる時間:1時間
内容の難解さ:結構難しい
日本語の難解さ:読みやすい
 

内容・感想

お題と回答のツイートが繰り返されるという構成でした。
最初のお題は「ケーキを三等分せよ」でした。
『ケーキの切れない非行少年たち』という漫画で有名になったこの問題に僕も本気で考えたことがあります。
そんな僕の考えを大きく上回るありえない回答がいっぱいで面白かったです。
ケーキがぐちゃぐちゃになっちゃってる、というツッコミが止まらなかったです。
また、一番面白かったお題は、「ハートのグラフを描け」です。
ハートのグラフというのは知っています。
|tan θ|^|1/tan θ| 0≦θ≦π
です。
これは、一応理解できますが、その後の
HEARTを上手に配置してハートの形にする
や、
式内の変数を変えることでハートがドキドキと動く
など、アイデアと実現させる数学力が本当にすごかったです。
また、回答の数学的な説明がしっかりしていて、良いと思いました。

XがTwitterだった時代に書かれた本ですが、数学が好きな人はもちろん、数学を好きになる予定の人にもぜひ、読んでほしい本です。

 

前の「理系大喜利」の前に読んでおきたかったと思いました。

gakumonn-sugoi.hatenablog.jp