理系の理系による理系のためのブログ

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実習生送別式を終えて

皆さんこんにちは。
里得木です。

今日(昨日)で教育実習の期間が終わりました。
一ヶ月もの間、教育実習生と学校生活を送っていたと思うと、あっという間でした。

教育実習生は、自分と年が近いため、授業中に簡単に質問できて、様々な疑問が解決できます。

例えば、数学では1次関数について習っています。
そして、「標高0kmの地上では30℃、1.5kmの地点では21℃です。標高3.7kmの頂上の気温は何℃でしょう?」という問題が出されました。もちろん、標高と気温は1次関数であるものとして解くように言われました。なので、標高をx、気温をyとおき、y=-6x+30という一次式を立てて解くことができて、答えは22.2℃になります。
しかし、これは正しいのでしょうか?
「y=-6x+30」という式のx(標高)に代入することのできる最大値はいくつなのでしょうか?空と宇宙の境目を調べてみると「一般的には大気がほとんど無くなる100kmから先を宇宙としています。」(空と宇宙の境目はどこですか? | ファン!ファン!JAXA!)とのことです。
ということは、空と宇宙の境目の気温は-540℃になります。
しかし、絶対零度である−273.15 ℃を下回るというおかしい結果になりました。
そこで、教育実習生の人に聞いてみました。
すると、音の速度と同じように、簡単に計測できる高度(エベレストの標高の8848.86m)では1次関数のグラフに酷似しているそうです。

音速と温度の関係と似ていますね。という話もしていました。

ウィキペディア音速 - Wikipedia)より引用しました。
音速と温度の関係性について示したグラフです。
緑線が厳密な式で赤線が一般的に使われる式です。
日常的に音の速度を測れる気温である0℃~100℃ではグラフが重なっていることがわかります。

ちなみに、標高が上がると温度が下がる理由についても聞いてみると、「標高が上がると気圧が下がり、空気が膨張して、温度が下がる。」とのことでした。

 

そして、今日(昨日)の実習生送別式では、理科を教えていた、副校長先生からのお話もありました。

 

今日の終礼では、寄せ書きを渡したり、集合写真を取ったりしました。

教育実習生とたくさんの思い出が作れた一ヶ月でした。