理系の理系による理系のためのブログ

理系以外の人も大歓迎です。

Q . 理科はなぜ「理科」っていうの?

隣の席の生徒から質問来てたから答えてみた。

 

A . 法律で定められているから。

1947年5月23日に公布された「学校教育法施行規則」で定められているからです。

「中学校の教育課程は、国語、社会、数学、理科、音楽、美術、保健体育、技術・家庭及び外国語の各教科(以下本章及び第七章中「各教科」という。)、特別の教科である道徳、総合的な学習の時間並びに特別活動によつて編成するものとする。」学校教育法施行規則五章七十二条(学校教育法施行規則 | e-Gov法令検索

各教科の授業時間などもこの規則で定められていてすごいなぁと思いました。

 

いつ頃から、「理科」と呼ばれていたのだろうと思ったので調べてみました。

すると、明治19年1886年)に近代日本の初等教育制度を定めた勅令である「小学校令」で、

「従来の博物・物理・化学・生理という教科を一括し、数学・情報科学以外の自然科学の内容をまとめたものを『理科』という教科名にした」(理科 - Wikipedia

とされています。

現在では小学校令は廃止されていますが、僕が調べた限り最古の法律(勅令)でした。

 

ちなみに、日本の書物で「理科」という単語が初めて記載されたのはいつなのでしょう。
調べてみると、「氣海観瀾」という本であることがわかりました。
この本は青地林宗が、オランダ語の書物を翻訳・編纂(複数の著作や項目を再編集すること)し、文政10年(1827年)に著したものです。
オランダ語の「Natuurkunde(物理学)」の訳語として「理科」という単語を使っているそうです。

 

「理科」という単語だけでここまで調べて書けるとは思っていませんでした。

身近な言葉について調べてみると意外と面白い発見をするかもしれませんよ。

 

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