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怖すぎる心理実験part2

〜非道な被験者と病む被験者〜

皆さんこんにちは、どけいです。

今回は「怖すぎる心理実験」について3パートに分かれて解説していきます。

 

前回の心理実験はこちら⇩

 

gakumonn-sugoi.hatenablog.jp

 

今回はみんな大好き「スタンフォード監獄実験」について書いていきます。

 

実験の内容

スタンフォード大学が行った心理実験。「人は与えられた役割によってどのように変化するのか」を調べる実験です。この実験、非常に大掛かりでなんと大学の地下に模擬的な刑務所を作り、心身ともに健康な21人の男子の学生を募り、ランダムに看守役と囚人役に分かれて2週間の刑務所生活を行ってもらいます。看守役は一日に8時間(交代制)、囚人役はもちろん24時間参加です!

囚人役は番号で呼ばれたり、足枷がつけられてたり。今では考えられませんが、これからもっと酷い展開が待っていました。

 

実験の展開

1日目はスムーズに行えたのですが、2日目から事件が勃発。

看守役の行き過ぎた監視に腹を立てた囚人役が、立てこもり事件を起こしてしまいます。

しかし時間が経つにつれ、看守の行動が残忍になってきます。

侮蔑的な言動や命令的な言動、理不尽な罰が増えてきて、囚人役のメンタルに負担がかかり突然泣き出す者などがいたようです。ついには初め禁止されていた暴力行為にまで発展してしまいました。その結果、14日の予定が6日で終わってしまいました。

 

補足

この実験をやめると通告した際、看守役は「約束と違う」などと反発しました。さらにはこの実験を行ったジンバルドーはこの実験をやめようとせず、関係者が異常を感じて中止にさせました。

 

まとめ

人は与えられた役割に染まりきってしまいます。この実験は実験管理者さえも飲み込んでしまうほどの凶悪な実験でした。ただ、こうも考えられないのでしょうか。

あなたの知ってる嫌な人も、元は良い人だったのかもしれません。

ちなみに、この実験は「実験者によって残忍に振る舞うよう誘導があった」という説があり、どこまで信じられるのかはわかりません。

 

 

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里得木です。
コラムを書きにやってまいりました。
酷い実験でしたね。
ただ、この実験は「近年、スタンフォード大学より公開された実験の録音テープにより、「刑務所長役」から「看守役」へ積極的な指示・指導が為されていたとの指摘がなされ、実験結果そのものの信頼性が問われる事態となっている」(
スタンフォード監獄実験 - Wikipedia)や「これらの服装や待遇などは、現在ほとんどの国の本物の刑務所では見受けられず、実際の囚人待遇より非人道的であり、囚人待遇の再現性は必ずしも高くはなかった。」(スタンフォード監獄実験 - Wikipedia)のように実験結果の信頼性があまりないようです。
看守役が看守に対してどのようなイメージを持っているのかも影響しているのではないでしょうか?