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昔話風 ~密度を使った値上げマジック と 隣の会社~

 

実質値上げ(ステルス値上げ・サイレント値上げ)が流行っていた頃のお話です。(now)

あるところに乳酸菌飲料を販売していた会社がありました。

こちらの会社です⇩
112ml→112g、明治ヨーグルト飲料の実質値上げが「マジック」と話題(弁護士ドットコムニュース) - Yahoo!ニュース

この会社も値上げをしようと思っていました。
しかし、買ってくれるお客さんが減っては困ると考えていました。
そんな中、この会社の社長は名案を思い付きました。
それは、今まで112mlで販売していた商品を112gで販売するという表記単位の変更を行いました。
そうして、1億円の利益をあげました。

これは、乳酸菌飲料の比重が1より大きいから成り立ちます。
詳しい比重はわからなかったのですが、値段当たりの量は約5%減になったそうです。

密度
密度とは、単位体積当たりの質量を示す語です。
単位はkg/m3、g/cm3、g/Lなどです。

比重
比重とは、ある物質の密度と、基準となる標準物質の密度との比を示す語です。
標準物質には、概念上の水(1g/cm3)を用いることが多いです。

隣には、サラダ油を販売していた会社がありました。
その会社の社長もこの話を聞いていました。
今まで1リットル(1000cm³)で販売していた油を1kg に変更して販売するようになりました。
お店の従業員からは重くなったと不満の声があがっていましたが、でしたが、担当者は気にしませんでした。
そうして1億円の赤字となりました。

先ほどの会社とは逆に、油の比重が1より小さいため、値段当たりの量が増えてしまい、赤字になりました。

 

比重(と密度)について、実際の会社をモチーフに説明してみました。

最近、値上げが多く行われていますが、頑張って暮らしていきていたいですね。