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エジソンって悪いやつかも 〜4/18発明の日〜

今日はなんの日でしょう。


答え↓

明治18年(1885年)4月18日に、初代特許庁長官を務めた高橋是清らが現在の特許法の前身である「専売特許条例」を公布し、日本の特許制度が始まりました。
これを記念し、昭和29年(1954年)1月28日に、通商産業省(現在の経済産業省)は、特許制度をはじめとする産業財産権制度の普及・啓発を図ることを目的として、毎年4月18日を「発明の日」とすることを決定しました。(4月18日は「発明の日」です | 経済産業省 特許庁

というわけで、今日は発明の日らしいなので、発明王と呼ばれるトーマス・アルバ・エジソンについて調べてみようかと思います。
なるべく正しい情報を伝えようとは思っていますが、嘘を書いてたらすみません。

エジソンは1847年にアメリカで生まれた発明家です。
電気関連で多くの発明をし、発明王とまで呼ばれるようになりました。
白熱電球の研究をしていたときに京都の竹をフィラメントを使用し、長時間の点灯に成功した話も有名ですね。
我々人類が電気を使えるようになったのはエジソンのおかげといっても過言ではありません。

そんなエジソンも、意外に悪いやつだったりします。
その中でも面白かった話をいくつか取り上げてみようと思います。
まず一つ目は少年時代の話です。

人間が空を飛べるようになる薬を作ろうと試み、ヘリウムガスをヒントにして薬を自作し、友人に飲ませた。エジソンの目論見としては、その薬を飲むと体内でガスが発生し、その浮力で人間が浮き上がるはずだったが、実際には薬を飲んだ友人が腹痛を起こしてもがき苦しみ、大騒ぎになった。(トーマス・エジソン - Wikipedia

やべーやつー。
まず、友人は実験体じゃないんですよと伝えたいです。
友人にも、怪しい薬を飲んだらダメだよと伝えたいです。
普段はエジソンの行動に理解を示していた母も人体実験には厳しくしかったそうです。
しかし、試作のヘリコプターで事故を起こすなど、危険なことは続けていたそうです。

次は軽めな話。
なんでこんなに発明できるん?ってインタビューされたときに、「朝食にパンを食べてるから」って答えました。
これだけ聞くとなんで?ってなるのですが、パンを焼くのに何を使うか考えるとすぐにわかります。
そう。トースターを買わせることで電気の需要を増やしたのです。
策士ですね。

最後は電気の話でつなげてみます。
白熱電球をはじめとして、電気を使うものや発電するための特許を数多く取得しました。
そんなエジソンでも現代の考え方をすると間違っていただろうといえることがあります。
それは、「交流電流」ではなく「直流電流」を使用していたことです。
そして、「交流電流」を主張する二コラ・テラスとの「電流戦争」が起きました。
交流というのは、電気を流すときに+極とー極を入れ替える電気の流し方で、コンセントに流れる電気などがこれにあたります。
+極とー極を1秒に何回入れ替えるかを周波数と言い、Hz(ヘルツ)という単位で表します。
コンセントの周波数は、東日本では50Hz、西日本では60Hzとなっています。
一方、直流は乾電池から豆電球につないだ時に流れる電気のように、+極とー極を入れ替わらない流し方です。
交流には、+極とー極の区別がないため繋ぎ間違えて機械が動かないということがない、長距離送電しても電圧が下がりにくい、などのメリットがあります。
圧倒的に優れた送電方法だと思います(個人の感想)。

一方、エジソンは交流が危険であることを理由に直流を使うべきだと主張しました。
そして、エジソンは残酷な方法で交流は危険だと主張します。

たとえば、死刑用の電気椅子に交流電流を採用させようと働きかけるなど、容赦のないものでした。対するテスラも100万ボルトの交流を自身の体に通すなど、安全性をアピール。(エジソンが恐れた天才発明家テスラが生み出した「交流の仕組み」 - マイマイ姉妹のようこそ!エネルギー偉人館/マイ大阪ガス

死刑では電圧が低くて重症を負わせるだけで死に至らせなかったという話もあります。
本当に怖いですね。
また、交流で動物を大量に殺したという話もあります。
命を奪ってまでして直流にこだわる?と思ってしまいます。

ということで、とっても有名なエジソンの悪いエピソードをいくつか書いてみました。
もちろん、エジソンは悪人ということを伝えたかったわけではありません。
有名で世紀の大発明をしているような人も、あまり知られていない悪事をしていることがあるということです。
皆さんは、好奇心に駆られても、危険なことはしないようにしましょうね。