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理系の本紹介『苦手から始める作文教室 ――文章が書けたらいいことはある?』

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タイトル:苦手から始める作文教室 ――文章が書けたらいいことはある?
著者:津村記久子
出版社:筑摩書房
発行日:2022/9/30
大きさ:18.8 x 12.6 x 1 cm(128p)
読むのにかかる時間:30分
内容の難解さ:やや難しい
日本語の難解さ:やや難しい
 

内容・感想

文章を書くということについて書かれていました。
まず、作文には友だちに話したいことを書いてみると良いと書かれていました。
友達に話したいことは数学についてしかないのだがどうすれば良いんだろうと思いました。
そして、一番気になるであろう、作文を書く理由についても書かれていました。
SNSで発信するのと比べれば誰にも見てもらえないから価値がないというわけではなく、頭によぎったことどうでもいいことを書き記すことが重要であるそうです。
僕が文章を書く理由は、何があって、何を考えたのかを文章にすることで、思考を手放すことができ、自由になれるからというものです。
また、作文を書くためにはメモを取る習慣をつけるべきだと書かれていて、その通りだと思いました。
そして、書き出しについても書かれていました。
作家である筆者でも書き出しは苦手と言っていて、安心しました。
シンプルに書きたいことの主な内容を書き出しにするとよいと書かれていました。
また、余白に「今から何々について書きます」と書いて、それに対する情報をつけるというゼロ分目も有効だと書かれていた。
僕も書き出しで悩むことが多いので参考にしようと思います。
伝わる文章の書き方として、5W1Hを意識することや、実感を書くことが紹介されていました。
感想文を書く理由について、何かに感想を持ったり、そのことについて考えたりすることで、自分の身の回りや世の中について考えることにつながっていると説明されていました。
また、文章を書き、過去を見返すことで、自分を知る手掛かりになるとも書かれていました。
僕も過去に書いたブログを読み返して、この時にこんなことを感じたり考えたりしてたんだと思うことがよくあります。
僕のような学生に役立つ、読書感想文の書き方については、本に何が書いていてどう感じたのかをメモするといいと説明されていました。
文章を見直す方法として、文章が長くなっていないかや主語と述語がねじれていないかなどに気をつけるといいそうです。
そして、読むことと書くことを繰り返すのが大切だと書かれていたので、僕もそうしようと思いました。
最後には、文字の本の良さについて述べられていました。
自分のペースで読めるということや、自分で情景をイメージできるということに加えて、動画に比べると長い歴史を持っているということも書かれていて、確かになぁと思いました。

筆者の文章力が高いあまり、文章が長いところなど、僕には読みにくい点がありました。
また、その文章力の影響を受けたせいか、今回の感想はボリューミーになりました。
たぶん、初めてのちくまQブックスシリーズの紹介でした。

作文を書きたいと思っている人は、ぜひ、読んでみてください。