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理系の本紹介『キッチン常夜灯』

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タイトル:キッチン常夜灯
著者:長月天音
出版社:KADOKAWA
発行日:2023年9月25日
大きさ:10.8 x 1.3 x 15 cm(290p)
読むのにかかる時間:2時間
内容の難解さ:わかりやすい
日本語の難解さ:わかりやすい
 

内容

主人公の「みもざ」は、チェーン店のファミレスで店長として働いている。
ある日、住んでいたマンションが火事になり、会社の元寮である倉庫に住むことになった。
倉庫を管理している金田さんに、夜中に美味しい料理を食べられる「キッチン常夜灯」という店を教えてもらう。
そして、店長の鎧を脱げる場所として常連になっていく。
人間関係と料理が丁寧に描かれている本である。

感想

僕はあまり小説を読まない。
なので、今年初めて読んだ小説となった。
まず初めに思ったことは、主人公の心情や行動がリアルに描かれていたことだ。
主人公は、女性の社会進出をしている感を出すためにという会社の理由で、無理矢理、店長にさせられた。
現実でもありそうな話だと思った。
始めは自分の店も店長という肩書も嫌いだったが、様々な経験を通して自信を持ち、旗艦店の店長を目指すようになる。
応援したくなった。
また、コキールグラタン(ホタテガイの殻に入ったグラタン)、シャルキュトリー盛り合わせ(加工肉って意味)、シュークルート(キャベツの酢漬け)など、聞いたことのない料理がたくさん登場して、料理名を知る良い機会にもなった。
スーッと読めるので、小説をあまり読まない人にもおすすめ!