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理系の本紹介『海獣学者、クジラを解剖する。 海の哺乳類の死体が教えてくれること』

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タイトル:海獣学者、クジラを解剖する。 海の哺乳類の死体が教えてくれること
著者:田島木綿子
出版社:山と渓谷社
発行日:2021/7/17
大きさ:18.8 x 12.8 x 2.5 cm
読むのにかかる時間:1時間
内容の難解さ:ちょうどいい(中学生)
日本語の難解さ:簡単
 

内容・感想

国立科学博物館に勤務する筆者がクジラなど海の哺乳類である海獣について紹介されていた。
ストランディングの原因を探るために、いつでもどこでも駆けつけ、病理解剖をする様子を、臨場感たっぷりに描いています。
中盤には、クジラとイルカは大きさが違うだけという話や、アザラシ、オットセイ、セイウチは仲間ということが書かれていました。
最後は死体を解剖して分かった人間が海の動物に与えている影響などが書かれていて、環境保護の必要性について考えさせられました。
海の哺乳類が陸に座礁してしまう「ストランディング」があると、駆け付けて調査をするそうです。
あと、表紙のかわいいイラストも本文を読むと何をしているかわかって面白いです。
研究者の日常がわかる面白い本です。

気になったら、ぜひ、読んでみてください。