理系の理系による理系のためのブログ

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理系の本紹介『キッチン常夜灯』

基本情報見方はこちら

タイトル:キッチン常夜灯
著者:長月天音
出版社:KADOKAWA
発行日:2023年9月25日
大きさ:10.8 x 1.3 x 15 cm(290p)
読むのにかかる時間:2時間
内容の難解さ:わかりやすい
日本語の難解さ:わかりやすい
 

内容

主人公の「みもざ」は、チェーン店のファミレスで店長として働いている。
ある日、住んでいたマンションが火事になり、会社の元寮である倉庫に住むことになった。
倉庫を管理している金田さんに、夜中に美味しい料理を食べられる「キッチン常夜灯」という店を教えてもらう。
そして、店長の鎧を脱げる場所として常連になっていく。
人間関係と料理が丁寧に描かれている本である。

感想

僕はあまり小説を読まない。
なので、今年初めて読んだ小説となった。
まず初めに思ったことは、主人公の心情や行動がリアルに描かれていたことだ。
主人公は、女性の社会進出をしている感を出すためにという会社の理由で、無理矢理、店長にさせられた。
現実でもありそうな話だと思った。
始めは自分の店も店長という肩書も嫌いだったが、様々な経験を通して自信を持ち、旗艦店の店長を目指すようになる。
応援したくなった。
また、コキールグラタン(ホタテガイの殻に入ったグラタン)、シャルキュトリー盛り合わせ(加工肉って意味)、シュークルート(キャベツの酢漬け)など、聞いたことのない料理がたくさん登場して、料理名を知る良い機会にもなった。
スーッと読めるので、小説をあまり読まない人にもおすすめ!

χ²⁰²⁴を(χ²-1)で割ったあまりを求めよう!

問題
χ²⁰²⁴を(χ²-1)で割ったあまりを求めよ.

ということで、求めてみてください。

解答・解説を表示

それでは、解説していきたいと思います。

まず、割り算とはなにかということを考えます。
7÷3={\frac{7}{3}}と分数表記すれば楽に表せます。
ですが、今回の問題はあまりを求めなければならないようです。
ややこしくなったら、簡単な数字で考えましょう。
7÷3を再び求めてみます。
7÷3=2・・・1ですね。
日本語でいうと、「(割られる数)÷(割る数)=(商)・・・(あまり)」ということです。
また、「(割られる数)=(割る数)×(商)+(あまり)」という式も導けます。

2次以下の式で割っているため、あまりは(pχ+q)の形で表せます。
商をa(χ)と置くと、今回の問題は、
χ²⁰²⁴=(χ²-1)×a(χ)+(pχ+q)
と表せます。
(χ²-1)=(χ+1)(χ-1)なので、
χ²⁰²⁴=(χ+1)(χ-1)×a(χ)+(pχ+q)
χ=1,-1のとき、(χ+1)(χ-1)×a(χ)が0になり、χ²⁰²⁴=pχ+qとなる。
χ=1のとき、1²⁰²⁴=1=p+q
χ=-1のとき、(-1)²⁰²⁴=1=-p+q
この連立方程式を解くと、p=0,q=1が得られる。
pχ+qに代入すると1
よって求める答えは1となります。

筑波実験植物園に行ってきました

関東の科学施設巡りをしてきた里得木です。
今回は筑波実験植物園についてです。

公式HP:https://tbg.kahaku.go.jp/

最終入園時間が16:00で、閉園時間は16:30なので、時間に余裕を持ってきたほうがいいと思います。(正確な情報は公式HPをご参照ください)
里得木は16:00ギリギリに来てしまったので、早歩きで回ることになってしまいました。
というわけで、写真も少ないですが、振り返ってみたいと思います。

園内のマップです。

総合案内:筑波実験植物園

説明のパネルと実際の植物があります。
おいしそうなイチゴでした。(当然、動植物の採集は禁止されています)

説明のパネル:筑波実験植物園

イチゴ:筑波実験植物園

食べたことが多い野菜が並んでいます。

キク科の野菜畑:筑波実験植物園

絶滅危惧植物が集められた温室です。

絶滅危惧植物温室:筑波実験植物園

シダ植物の見分けなんかできないですね。

シビイタチシダ:筑波実験植物園

カモが泳いでいました。
池の周りの植物も水生植物として研究の対象になっているそうです。

カモ:筑波実験植物園

世界一、幹が大きいバラです。

サンショウバラ:筑波実験植物園

ところどころ不思議な装置が置かれていて、「実験」植物園なんだと思わされます。

装置:筑波実験植物園

ピラミッドのようにおしゃれな建物が熱帯雨林温室です。

熱帯雨林温室:筑波実験植物園

バニラを見ることができました。

バニラ:筑波実験植物園

 

地質標本館に行ってきました

「サイエンス・スクエア つくば」の次は、同じ敷地内の地質標本館に行きます。

公式HP:https://www.gsj.jp/Muse/
「サイエンス・スクエア つくば」の記事:「サイエンス・スクエア つくば」に行ってきました

川や海などの地形の模型です。
実際に、海面の高さや水量を調整して、地形がどう変化するのかを見せてくれました。

流れる水の働き:地質標本館

宮城県牡鹿半島牧の崎の海岸の崖のレプリカです。
この大きな褶曲(しゅうきょく:横方向の圧縮により地層が曲がること)はかつての地殻変動を表しています。

ジュラ紀の褶曲層:地質標本館

地層の両端を引っ張ったり押したりすることで断層を作ることができる模型です。
正断層や逆断層、横ずれ断層について学ぶことができます。

断層のモデル:地質標本館

地層を3Dで見れるなんて、すごい技術ですね。

港区の立体地質図:地質標本館

化石を進化の順番に並べて、展示されています。
こんな生き物から人類になったのかぁと思いながら見ていました。

化石:地質標本館

なんと、化石に触ることができました。
フズリナとアンモナイトです。
アンモナイトはごつごつしていました。

化石:地質標本館

フズリナをルーペで見てみます。
丸いやつ全てがフズリナです。

フズリナ:地質標本館

ここで、アンモナイトが絶滅したのに、似ているオウムガイが生き残った理由を聞いてみました。
「確定しているわけではないですが、アンモナイトは生息していた水深が浅かったため隕石の影響を受けやすかったため、絶滅した」と答えてくれました。

里得木と恐竜の足跡を比べてみました。
恐竜、でかい。

恐竜の足跡と里得木(筆者):地質標本館

写真が下手で伝わりにくいですが、階段がアンモナイトのようになっています。
細かいところに凝っていていいですね。

アンモナイト階段:地質標本館

金は格別の輝きを放っていますね。

鉱物でみる周期表:地質標本館

宝石が作れるのっ?
電子レンジでも作れるという噂のサファイアを作ってみます。

宝石をつくる:地質標本館

これは知っています。
ルビーもサファイアもアルミでできているのです。

宝石をつくる:地質標本館

僕のサファイアーっ。
もらえなかったです。
当たり前ですね。
僅かに含まれる金属がルビーとサファイアのどっちになるかに影響を与えているんですね。

宝石をつくる:地質標本館

問題があったので見てみましたが、難しくて、解けませんでした。

日本地学オリンピック:地質標本館

キラキラしている石はきれいですね。

鉱物:地質標本館

ハリネズミのような石があります。

スコレス沸石:地質標本館

石を薄く平らにしたものが「岩石薄片」です。
顕微鏡で覗き、観察をするために作るそうです。
それで、蝶々を作るという発想にはなかなか至らない気がしますが……

岩石薄片:地質標本館

天井に丸いものがつるされています。
一体、何なのでしょうか?

天井につるされている丸いもの:地質標本館

鏡で見てみると、日本付近の震源のマップになっていることがわかりました。
すごい作りですね。

地震の場所:地質標本館

無料とは思えない展示の面白さと量で、見るのに1時間半もかかってしまいました。

「サイエンス・スクエア つくば」に行ってきました

関東の科学系施設を巡った里得木です。
この記事では、「サイエンス・スクエア つくば」を紹介します。

公式HP:https://www.aist.go.jp/sst/ja/

それでは、建物に入っていきましょう。

サイエン・ススクエア つくば

受付でAimulet GHというカードのような何かが渡されました。

Aimulet GH:サイエンス・スクエア つくば

天井に設置された送信装置から送られてくる紫外線を音声情報に変換されるので、解説を聞くことができます。

送信装置:サイエンス・スクエア つくば

産総研(産業技術総合研究所)で開発されたものがわかりやすい説明のパネルとともに展示されています。

展示:サイエンス・スクエア つくば

体験できる展示もたくさんあります。
これは、タッチするところの振動で実際にボタンを押すなどの動作をしていると錯覚させる装置です。
ボタンの他にもダイヤルなどの日常動作を試すことができましたが、どれも実際には動いていないということが不思議でした。

ボタン:サイエンス・スクエア つくば

最後にロボットと撮影をしました。

ロボットと里得木(筆者):サイエンス・スクエア つくば

 

「サイエンス・スクエア つくば」は、1部屋しかないので、30分もかからずにすべての展示を見ることができると思います。
同じ敷地内の「地質標本館」もおすすめです。(明日、記事投稿予定)