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静電気が発生するのはなぜ?

家庭科の先生が、「静電気体質だから触っただけで家電を壊してしまう」と言っていて、大変そうだなと思ったが、そのあとに「メガネかけて寝ている人がいたら雷を飛ばすで」と言っていて、めっちゃビビった里得木です。

こうやって遊ぶのはどこでも共通なのかなぁ。

ということで、冬の大敵「静電気」について紹介します。

静電気とは

静電気とは、物質が帯電することで発生する現象です。
物質の電荷が不均等に分布することで起こります。

静電気が発生する仕組み

静電気が発生する(=帯電する)理由は主に3つあります。

2つの物質が接触した際に、電子が移動して片方の物質が帯電する現象を接触帯電と言います。
次に、2つの物質が擦り合わされることで、電子が移動して片方の物質が帯電する現象を摩擦帯電と言います。先ほどの下敷きをこすっていた例がこれです。
そして、物質が剥がれる際に、電子が移動して片方の物質が帯電する現象を剥離帯電と言います。

物質はプラスに帯電しやすい(電子を手放しやすい)か、マイナスに帯電しやすい(電子を受け取りやすい)かが決まっています。
下の帯電列を見ることで耐電極性と帯電の大きさがわかります。
ただ、温度や湿度などの環境的要因によっては順序が変わることもあります。

帯電列(https://detail-infomation.com/triboelectric-series/より)

人毛と下敷きの材料であるポリ塩化ビニルを探してみてください。
左右、かなり離れたところにあることがわかります。
静電気の引力(引き合おうとする力)が大きいので、髪があんなふうになるということです。

静電気を防ぐ方法

静電気には面白い一面もある一方、感電やガソリンスタンドでの爆発の危険もあります。
大切なのは、放電することです。
ドアノブをつかむ前に壁を触るなどのように、絶縁体からゆっくり放電することでバチッという痛みをなくすことができます。
また、空気中の湿度が高いときなどは空気中に放電するので体に電気がたまりません。
夏には静電気があまり発生しないのもこのためです。

静電気体質とは

体のイオンがどうとかいう意見もありますが、肌が乾燥していることが一番の要因なのではないかと思います。