有名な魔法使い映画「ハリー・ポッターシリーズ」で、主人公のハリーがバジリスクという巨大なヘビを倒すときに用いたグリフィンドールの剣。
これを模したレプリカのグッズが2023年5月27日から2024年4月24日まで発売されていたのですが、2024年11月26日に回収を発表しました。
その理由が「銃刀法違反」の疑いを警察により指摘されたことだそうです。
商品の概要は、「剣の長さは約86センチで木製の展示用プレートに固定されていて、販売価格は税込み30,000円」です。
それでは、この商品が銃刀法に違反するのかを考察していこうと思います。
その前に、銃刀法について軽くまとめてみました。
銃刀法の正式名称は「銃砲刀剣類所持等取締法」です。
今回の商品は刀剣類の方に当てはまる可能性があるとのことです。
刀剣類には、
刃渡り15cm以上の刀、槍、なぎなた
刃渡り5.5cm以上の剣
あいくち(匕首:つばの無い短刀)
45度以上に自動的に開刃する装置を有する飛出しナイフ
の4種類があります。
今回、問題になった商品は「刃渡り5.5cm以上の剣」に該当しそうです。
しかし、包丁やカッターを持っていても捕まりませんし、日本刀を飾るのも合法です。
これは、正当な理由(包丁だと料理、カッターだと工作)があり、日本刀は骨董品や美術品として登録することで、美術品という扱いを受けるからです。
グリフィンドールの剣は、所持する正当な理由も見つからないですし、美術品としての登録ができないので、難しそうです。
そして、材質はステンレスだったそうです。
何が問題なのかというと、販売されている状態では刃が出ていないので、物を切ることはできないのですが、研いで、ものを切れる状態にすることができるからです。
過去にも、ステンレス製だった儀式用の剣が、銃刀法違反と裁判所に判断された例があります。
違法な剣を所持ことは、2年以下の懲役又は30万円以下の罰金に処される犯罪です。
この商品は、351本が販売されたそうです。
もし持っている人がいれば、回収に応じるようにしましょう。
また、フリマサイトで出品している人もいるのですが、絶対にやめましょう。