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「三毛猫×科学」 ④三毛猫について考える


それでは、三毛猫について考えていきましょう。
まず、遺伝子について整理します。
白色になる遺伝子をW、白色にならない遺伝子をwとします。
このWは色に関する遺伝子の中で最も優先されます。
縞模様になる遺伝子をA、縞模様にならない(淡色になる)遺伝子をaとします。
白斑になる遺伝子をS、白斑にならない遺伝子をsとします。
この遺伝子は不完全顕性で、SSならかなり白色、Ssなら白斑が現れ、ssなら白斑が現れない、となります。
茶色(オレンジ)の遺伝子をO、黒の遺伝子をoとします。
この遺伝子は伴性遺伝で、X染色体に含まれています。

それでは、下の猫の遺伝子を推測していきましょう。

三毛猫(https://unsplash.com/ja/%E5%86%99%E7%9C%9F/calico-cat-xadzcCQZ_Xcより引用)

まず、Wがあると真っ白になってしまうので、wwです。
縞模様はなさそうなので、aaだと思います。
白い面積が広いので、SSだと思います。
茶色(オレンジ)があるのでOが含まれていて、黒色もあるのでoも含まれています。
OもoもX染色体に含まれているので、XᴼXᵒであることもわかります。
よって、この猫の遺伝子はww aa SS XᴼXᵒです。(たぶん)
XXなので、絶対にメスだとわかります。
ちなみに、染色体異常でXᴼXᵒYになると、オスの三毛猫が現れることもあります。

ということで、全4回の「三毛猫×遺伝学」をやってきました。
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