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理系の本紹介『いきもの六法 日本の自然を楽しみ、守るための法律』

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タイトル:いきもの六法 日本の自然を楽しみ、守るための法律
監修:中島慶二 益子知樹
出版社:山と溪谷社いきもの部
発行日:2022年4月10日
大きさ:21×15×2.5cm(128p)
読むのにかかる時間:30分
内容の難解さ:簡単
日本語の難解さ:簡単
 

内容

生き物を守るための法律について書かれた本です。
種に対しての法律や場所に対しての法律など、生き物に関する法律でもいくつかの種類があるということも説明されていました。

目次
1章 生き物を守るための法律や条例
2章 すべての生き物をとってはいけない場所
3章 昆虫採集
4章 植物採集・山菜(キノコ)狩り
5章 哺乳類・鳥類
6章 爬虫類・両生類
7章 川や湖沼での生物採集・釣り
8章 海での生物採集・釣り
9章 飼育・成敗・購入

感想

最初の方には、法律が何故複雑なのかということが書かれていました。
条例の上に法律があり、そのさらに上に憲法があります。
そのため、憲法で保証されている個人の権利と、絶滅危惧種の保護などの公共の福祉のつり合いをとるために、法律や条例がややこしくなっているということでした。
また、法律や規制の内容は刻々と変わるということも書かれていて、ネットなどでの調べ方が載っていたので、正しい情報をすぐ探せます。
そして、場所についての法律では、複数の規制が被っている地域もあり、ややこしいと思いました。
種に関する法律では、天然記念物では、死んだ固体や抜け殻に触るだけで違法になる可能性もあると書かれていて、少し驚きました。
その後の章では、動物の分類ごとに天然記念物や絶滅危惧種、外来種が紹介されいてました。

 

植物や動物の観察、採集を専門とする理系の方は、法律を侵さないためにも、読んでおくべき一冊だと思います。